副鼻腔炎 ガーゼ療法
家庭治療法の一つに「ガーゼ治療法」があります。
鼻腔内の炎症を鎮めたり、鼻閉を改善でき鼻の通りが良くなるので、副鼻腔炎の改善に期待できます。薬液を含ませたガーゼを鼻腔内に入れ、鼻腔内の患部に直接薬を作用させるので高い効果が望めます。
炎症部位に薬液を直接あてることができるので、点鼻薬のように鼻水で薬が流されてしまうという事がなく、薬を最も効果的に作用させる事ができる療法です。
- 安全で痛みが少ない
- 副作用を気にする事がなく、薬の効き目が非常に良い。
- 即効性が高く、長期治療にも向いている。
- 安い
誇大化した「鼻茸」を手術せずに小さくしたり、慢性的なアレルギー性鼻炎に対しても効果があります。
ガーゼ療法の手順
ガーゼ治療に必要なもの
- ガーゼ(幅3㎝・長さ60㎝)
- アンピシリン試薬
- ピンセット・綿棒
- マキロン
- 糊状潤滑剤
鼻うがいや鼻をかむなどして、鼻腔内をきれいにします。鼻閉(鼻詰まり)していてもガーゼ治療は可能です。鼻水の量が多くてガーゼ治療が困難であれば、鼻汁を抑制する効果がある薬(佐藤製薬のストナなど)を治療を行なう30分前に服用します。
ガーゼを入れてみて痛む場合は鼻腔内が腫れている状態です。その場合はガーゼを入れる前にマキロンを浸したガーゼで痛む場所にあてましょう。マキロンには麻酔の効果があります。
ガーゼが鼻腔内に入りづらい場合は、糊状潤滑剤をガーゼの先端部に塗るとするすると入っていきます。
30~60分経過したら、ゆっくりとガーゼを抜きます。鼻から抜き取ったガーゼをしっかり観察してください。膿、血、鼻汁がついていると思います。
ガーゼの汚れ方で炎症部位を特定でき、症状の状態を判断する事が出来ます。
継続する事が重要
ガーゼ療法は継続すれば高い効果が期待できます。治療の回数を追うごとに症状は改善していき、ガーゼに血も膿も付着しなくなります。
回数を重ねる事でガーゼ治療の技術も向上し、鼻腔内の肥厚が治まり鼻腔内部が広がり、鼻呼吸も楽になります。1日に2~4回を目安にしましょう。
医師の処方箋がなければ入手することができません。家庭内治療としてガーゼ療法をしたい旨を医師に相談してください。