Nasal Cycleとは

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Nasal Cycle(ネーザル・サイクル)とは?

 

「左の鼻が詰まり右の鼻で呼吸してたのに、しばらくしたら右が詰まり左の鼻で呼吸してた」

 

こんな体験を多くの方がしていると思います。これはNasal Cycle日本語でいう「交代性鼻閉」という「左右の鼻粘膜が交代性でに収縮、腫脹を繰り返す現象」のためです。

 

Nasal Cycle

 

鼻粘膜は血管に富んだ組織であり、鼻粘膜の収縮と腫脹のリズムは、血管の収縮、腫脹のリズムによるものと考えられています。交感神経の刺激により鼻粘膜の血管が収縮し、副交感神経の刺激によって腫脹することは知られており、Nasal Cycleはこれら自律神経を介して中枢性にコントロールされていると考えられます。

 

交代は無意識で行われ、その周期は成人の平均は場合2.6時間とされています。

 

どうしてNasal Cycleが存在するのか?

Nasal Cycleは発汗量や脳波の振幅の左右交代性変動と同期することから、自律神経を介した中枢神経系の生体リズムの一環と考えられていますが、実際にはその役割は明らかにされていません

 

鼻詰まりが生理現象病気かの判断は?

Nasal Cycle(ネーザル・サイクル)による片側の鼻詰まりは、数時間後に必ず交代します。これは生理現象なので病気ではありません。

 

病気を疑う鼻閉は、半日以上経っても同じ側が詰まる、また両側が詰まる場合です。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎ではNasal Cycleが誇張された交代性鼻閉として出現します。症状が悪化すると中枢性制御が破綻してNasal Cycleが消失、両側の鼻閉となることが知られています。

 

半日以上の片側の鼻閉と、両側の鼻閉が続く場合は耳鼻科で診察を受けましょう。

 
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