局所療法 プレッツ置換法

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プレッツ置換法とは?

 

副鼻腔内に薬液を送り、取れない膿を洗い流します

吸引しても取れないような粘り気が強い膿が多く溜まっていたり、自然口がつまっている場合行われる局所療法です。篩骨洞の吸引に高い効果があります。

 

薬液を鼻腔内に注入した後、吸引管やPolitzer(ポリッツェル)球と呼ばれる器具を使用して行います。


 

プレッツ置換法 処置と効果

 
プレッツ置換法の処置

鼻腔内を洗浄し、仰向けになった状態で鼻の穴が真上を向くように反らせます。鼻腔内に薬液や生理食塩水を流し、片側の鼻の穴を塞ぎ、もう片方に吸引器具(Politzer)をあてます。

 

そのままだと薬液がのどの方へ流れてしまうため、「アー」などと発声します。発声と同時に吸引を始めると、鼻腔内の空気が吸いだされ、鼻の中の空気圧が下がり、副鼻腔内の空気も吸い出されます。この作業で約1~3秒ほどです。

 

吸引をやめて塞いでいた鼻の穴を開放すると、空気圧が元に戻り薬液が空気といっしょに副鼻腔内に吸い込まれます。

 

圧力差を利用して副鼻腔内に薬液を浸透させます。

 

プレッツ置換法の効果

この吸引と開放を繰り返すことにより副鼻腔内の膿を薬液と一緒に吸い出す事ができるので、膿が原因の症状である頭痛、顔面痛に対して高い改善効果が期待出来ます。

 

 

プレッツ置換法の注意点

まれに耳が痛くなったり、薬液が中の方へ流れてしまう場合もあります。耳管の開口部が開いてしまうのが原因で、多くは治療中にツバを飲み込んだり、頭の反らし方が足らない場合に生じます。

 
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