副鼻腔の仕組みと役割

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副鼻腔とは?

 

顔の内部にある空洞(体腔)です

副鼻腔は顔面の内側に存在する体腔で、顔面の2/3を占める程の大きさの空洞で、顔の中心から左右2対で合計8つあります。

 

自然口と呼ばれる換気管で鼻腔とつながっており、それぞれ「上顎洞」「篩骨洞」「前頭洞」「蝶形骨洞」と名称があります。

 

副鼻腔内は粘膜で覆われており、表面には「綿毛」と呼ばれる細い毛が生えています。綿毛は同一方向に動くようになっており、外から入ってきた異物を分泌物とからめて、自然口を通して鼻腔へ排出する仕組みとなっています。

 

副鼻腔の図

 

副鼻腔の種類

上顎洞(じょうがくどう)

副鼻腔で最も大きいのは頬の左右にある上顎洞で、単一の大きな空洞となっています。
役割は吸気の加湿や加温、骨の重さの軽量化や共鳴腔など様々です。

 

副鼻腔の中でも膿が溜まりやすい構造のため、副鼻腔炎を発症しやすい洞です。

 

前頭洞(ぜんとうどう)

目の上、つまり額(おでこ)の左右にあります。出生時には膜状ですが、7~9歳の間に非常に発達し、思春期には完全に出来上がります。左右対称はほとんどありません。

 

豊富な粘膜生産により、前頭洞は鼻の空気ろ過や免疫防御において重要な部分です。

 

蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)

両眼の間の鼻の奥の後方に位置する蝶形骨の内部にあります。蝶形骨洞の内部は粘液を分泌する細胞によって覆われているため、鼻腔内が乾燥せずに済みます。

 

篩骨洞(しこつどう)

目と目の間にあります。小さな蜂の巣状の構造から篩骨蜂巣ともよばれています。

 

副鼻腔の役割とは?

 

頭部内の多くを占めている副鼻腔は、普段の生活でその働きを実感することはありません。副鼻腔にはどういった役割があるのでしょうか?

 

副鼻腔の役割

  • 頭部の軽量化

    人類は進化の課程で大脳を発達させました。知能が高くなると脳が重くなり、頸部や脊椎への負担が大きくなった為に、副鼻腔が大きくなったと言われています。

  •  

  • 脳へのダメージ軽減

    顔面への衝撃・外から力が加わった場合に空洞がクッションのように衝撃を緩和させ、脳に直接その力が伝わらなくします。

  •  

  • 発声の共鳴作用

    自分の声を共鳴させて音色をよくする働きがあると言われます。風邪やアレルギーで鼻が詰まり、鼻声になる事で実感できます。

 

副鼻腔は必要ない?

 

副鼻腔とは

副鼻腔は様々な動物にもありますが、きわめて小さなものです。それに比べ人間の副鼻腔は大きいです。

 

なぜでしょう?

 

こういった点も含め、副鼻腔がどのような役割をもっているか未だに解明されていません。

 

副鼻腔の役割は学説上、頭部の軽量化とダメージ軽減、発声の共鳴作用とされています。これら機能が無くても人は生きていけます。

 

しかし、共鳴作用に関して言えば歌手や声優など声で仕事をする人にとって大事な器官なのかもしれません。

 

 

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