アレルギー性副鼻腔炎

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アレルギー性副鼻腔炎とは?

 
アレルギー合併型の副鼻腔炎

アレルギー子供

花粉やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎。その慢性化や悪化によって生じた副鼻腔炎を「アレルギー性副鼻腔炎」と呼びます。

 

一昔前までは副鼻腔炎全体の10%ほどでしたが、現代では全体の約40%を占めるそうです。

 

鼻炎、喘息、副鼻腔炎は密接な関係

鼻炎は鼻、喘息は気管の病症ですが、鼻と気管は繋がっています。場所も近いことから片方で炎症が生じると、もう片方にも炎症が波及します。

 

実際に、気管支喘息の人の5~7割の人が、アレルギー性鼻炎を合併しており、アレルギー性鼻炎の人の1~2割の方が、喘息を合併しているそうです。

 

アレルギー反応に伴って副鼻腔炎に炎症が起こる機序
  1. アレルギー性鼻炎による鼻粘膜が腫れ、副鼻腔自然口からの正常なドナレージ(排膿・換気)が阻害される
  2. 抗原が副鼻腔内に侵入してI型アレルギー反応を起こす
  3. アレルギー反応により発現が亢進した接着分子によって、炎症が修飾され遷廷化する
  4. アレルギー素因のある個体では、細菌感染に対して正常と異なる炎症反応が生じる
  5. 鼻粘膜のアレルギー性炎症が神経原性の炎症を副鼻腔に起こし、副鼻腔炎に至る
 

アレルギー性副鼻腔炎の治療法

 
抗原の除去と回避

アレルギー性鼻炎の症状は、改善できる点が多くなりましたが、完治させることは難しいのが現状です。そのため血液検査などでアレルゲンを特定し、それを避ける工夫をしなくてはなりません。治療で最も大切なことは、アレルゲンとの接触を避けることです。ダニやほこりがアレルゲンであれば部屋をこまめに掃除し、花粉であれば花粉情報を見て多い日は外出を控えましょう。外出しなければならない場合は、マスクなどでしっかり花粉対策しましょう。

 

薬物療法

アレルギー性副鼻腔炎は抗アレルギー薬と、抗副鼻腔炎薬を併用しなくてはなりません。現在、薬物療法の進歩により、症状に応じて復数の作用メカニズムの異なる薬剤を組み合わせが可能です。服用を続けることで、花粉の大量飛散期においても症状が軽減され、副鼻腔炎治療が妨げられません。調子が良くなったからと途中で薬を止めず、処方されたお薬は全て使いきり、無くなる前に診察しましょう。

 

アレルギー対策と副鼻腔炎治療は同時進行

アレルギー性の副鼻腔炎の場合は、副鼻腔炎の治療とアレルギー性鼻炎を同時進行で治療していかなくてはなりません。通常の副鼻腔炎の治療だけおこなっても、アレルギー症状に阻害され治療がはかどらない為です。抗アレルギー剤を使用したり、普段の生活でもアレルギー対策しながら治療を進めていかなければなりません。

 

 

酷い鼻の症状・・なんとかしたいですね

アレルギー性鼻炎は「鼻詰まり」や「頭痛」などの症状だけではなく、副鼻腔炎の原因になります。副鼻腔炎の治療において鼻の通りを良くすることはとても重要であり、アレルギー対策は副鼻腔炎の改善を左右します。

 

あなたはアレルギー対策の期待ができるなたまめ茶をご存知ですか?

 

山梨県の応用薬理シンポジウムで、なた豆茶がアレルギーに対して有意な効果が認められた研究結果もあるそうです。アレルギー性鼻炎にお悩みであれば一度試してみてはいかがでしょうか。

 

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アレルギー症状に対する療法

減感作療法(特異的免疫療法)

アレルゲン(抗原)によって、生体が感作(体内で抗体が作られ、アレルギー反応を起こす準備できた状態)されたとき、体の免疫機構はそのアレルゲンを認識し、抗体はそのアレルゲンと結合しようとします。

 

この性質を逆手にとった治療法が減感作療法(抗原特異的減感作療法)です。はじめはごく少量のアレルゲン液を皮下に注射し、徐々に量を増やしながら週に1~2回注射を行います。アレルゲンに対し過剰な反応を起こさないように、アレルゲンに対し体を慣らしていく治療法です。

 

主に対象となるアレルゲンはハウスダストと花粉です。治療期間は長いですが、長期間のアレルギー防止効果が得られ、持続期間は3~5年かそれ以上になります。

 

舌下減感作療法

注射をせずにも減感作療法が行えます。花粉のエキスの液体、または錠剤にしたものを舌の下で溶かし、アレルゲンに慣れていく方法です。

 

注射ではないので、自宅で行えるますが、やはり行えばすぐに効果のでるものではありません。処方後1年は定期的な通院が必要です。

 

2月からの花粉症対策を考えるのなら、その半年前の6月から始めましょう。

 

2014年から「舌下減感作療法」に健康保険が適用されます。対処療法ではなく、根本療法となるため注目されている治療法です。

 

減感作療法の特徴
  • アレルゲンの特定が必要
  • 長期寛解(長い期間アレルギー症状がでなくなる)や治癒が期待できる
  • 効果がでるまで時間がかかる
  • 長期間に及ぶ定期的な注射が必要
  • まれに重篤な症状を起こす可能性がある(全身性アナフィラキシーショック)
手術療法

手術療法は、薬物療法や保存療法で改善がみられない場合に行われることがあります。

 

手術療法の種類
  • 鼻粘膜の変性手術

    レーザー手術法・電気凝固法・超音波振動メス手術法・80%トリクロール酢酸塗布

  • 鼻詰まり改善の手術

    下鼻甲介粘膜切除術・鼻中隔矯正術・粘膜下下鼻甲介骨切除術

  • 鼻漏改善の手術

    後鼻神経切断術・ビディアン神経切断術

 

治療する上でアレルギー対策が最重要

アレルギー合併の副鼻腔炎治療でもっとも重要なのは、抗原となる物質をできるだけ吸い込まない事です。しかしハウスダストや花粉は、対策しても完全に遮断することは難しく治療の妨げとなります。

 

アレルギー対策の詳細ページへ

 
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