副鼻腔炎 日帰り手術日記
こちらでは管理人が実際に副鼻腔炎の日帰り手術を行い、その後の状況を書いています。
副鼻腔炎の日帰り手術を考えている方の参考になればと思います。
管理人の副鼻腔炎タイプと症状
- アレルギー性副鼻腔炎
- 鼻茸(鼻ポリープ)
- 鼻中隔湾曲症
- 歯性上顎洞炎(手術済み)
- 鼻詰まり(毎日)
- 匂いがわからない(しょっちゅう)
- 味がしない(よくある)
- 頭痛(たまに)
- 顔面痛(アレルギー性鼻炎や風邪ひいた後に)
元来、鼻が弱いのか体調を崩すと鼻の周りに症状がでやすいみたいです。
慢性副鼻腔炎 手術の決意
小学生から蓄膿症とともに生活してきました。気が付けば、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)特有の鼻詰まりや匂いがしない事に慣れすぎていたようです。
今年で35歳の管理人は、長い副鼻腔炎の症状に終止符を打つべく治療を決意しました。
2013/1/25【会社近所の耳鼻科】
早速以前お世話になった事がある会社の近くの耳鼻咽喉科へ行き診察を受けることに。
先生「・・あ~鼻茸(はなたけ)あるね」
管理人「?」
先生「手術しないとダメだね。手術するなら大学病院紹介するけど?」
管理人「・・入院ですか?」
先生「うん。一週間ね」
さすがにいきなり入院などできるわけもなく、紹介状はいつでも書けるということなので、都合がいい時にと思いました。
2013/5/7
それから約三ヶ月半経ちましたが、手術のための1週間の休みを取れない状況でした。
このままではまた先延ばしになりそうな気がしたので、ネットで耳鼻科の情報を調べてみると、隣の市に副鼻腔炎の日帰り手術を多くこなしているという開業医を発見。
ホームページから予約が取れたので、すかさずその場で予約することに。
2013/5/8【ネットで見つけた隣の市の耳鼻科】
9時に予約を取ったので、10分前に着いてみるとG.W明けの影響か、待合室がすごく混み合っていました。
「管理人さん1番の診察室にお入りください」
管理人 「よろしくお願いします」
院長「どうしました?」
管理人「副鼻腔炎を治したいのですが・・」
院長「じゃあ、ちょっと見せてね~・・・・ふーん、喘息持ってる?」
管理人「小さい頃ありましたが、今はありません」
・・診察中・・
院長「・・レントゲンじゃなくてCT撮ったほうがいいね」
管理人「はい?」
院長「ここじゃ調べられないから看護婦さんに聞いてCT撮ってからまた来てね~」
管理人「は、はぁ」
そう言われ受付で看護婦さんに話を聞くと、ここではCTの設備がないので近隣の病院で撮ってもらい、それを持ってきてくれとの事。言われた通りに病院へ向かいました。
無事に撮り終え、耳鼻科に戻り受付に写真を渡して、しばらく待っていると診察室に呼ばれました。入った診察室にはさきほど受付に渡したCTの写真が並べられていました。
院長 「ここの骨がこんなふうに曲がってるんだよね。ここは削って、奥の鼻茸を切除して、あとアレルギーあるでしょ?」
管理人 「調べたことないのでわかりませんが、多分何かあると思います」
院長 「それも一緒に調べよう」
管理人の鼻の状況や、手術の方法を簡潔に説明してくれました。
院長 「手術はいつする?明日するか?いやっ、明日ダメだな。明後日は大丈夫?その後は学会あるから来週以降になるけど」
管理人 「じゃあ明日、いや明後日でお願いします!」
院長 「じゃあ明後日の朝7時50に来てね~」
やけにあっさり手術が決まってしまったような気が・・。しかしこれで副鼻腔炎治療の第一歩を踏み出した訳です。手術当日まで鼻の改善への期待と、手術への不安で心の中がウネウネしてました。
ちなみに手術当日持ってきてと言われた物は下の3つです。
- ボックスティッシュ
- マスク
- 手術承諾書
実際の「手術承諾書」です。よく見てみると、術式に「鼻中隔矯正術」と書いてある。管理人の場合、ただの副鼻腔炎ではなく「鼻中隔湾曲症」といって左右の鼻を区切ってる骨が「く」の字に曲がっており、それが原因で鼻が詰まりやすいので、それを矯正するそうです。また、アレルギーの場合に鼻の何とかを焼くような事を言っていたような・・あわわ。
副鼻腔炎 日帰り手術 当日
2013/5/10 手術当日
前日は緊張したせいか早く寝付けませんでしたが、時間通りに起床。10分前に病院へ着きました。早いかなと思いながらもインターホンを押すと院長が対応してくれました。
中に入ると患者さんはもちろんですが看護婦さんも見当たりません。
院長 「まだ誰も来てないからね~」
管理人 「はぁ」
院長 「緊張しないで。大丈夫だよ」
不安そうな顔をしていたのか、笑顔で声をかけてくれました。
院長 「先に麻酔かけるね」」
管理人 「は、はい」
院長 「緊張しないで大丈夫だよ~じゃあ麻酔かけるね~」
そう言うと、鼻の穴付近から奥までプス、プス、プス、プスと手際よく麻酔をかけられると・・
管理人(あれっ?なんかドキドキしてきた)
院長「心臓がドキドキするけど麻酔のせいだからね~大丈夫だよ~」
管理人「は、はい(・・慣れてるなぁ)」
その後、大量のガーゼが鼻の奥まで詰められました。
院長「ちょっとこの状態でまっててね~」
管理人「ふぁ、ふぁい」
・・・・数分後。
院長「じゃあ、そろそろはじめよっか」
ガーゼを抜かれた後、器具が鼻の奥に入れられ
「ぐっ・・っぐぐぐ・・ずぼっ!」
管理人 「!?」
鼻の奥のほうで何かを貫くような音が頭の中に響きました。その後も同じように「ずぼずぼ」と何ヶ所か穴を開けられ・・
管理人「・・・・」
院長「大丈夫~?」
管理人「は、はい」
部分麻酔されてるとはいえ、ある程度の痛みは覚悟してましたが、全然痛みがなかったです。・・痛みはないけど、この「ゴリゴリ~」とか「ズボズボッ」って音には慣れません。
院長「次は曲がってる鼻の骨を削るね~」
何か器具を鼻にいれられたその直後!
「カンッカンッカンッ」
管理人「!!?」
手術中、ほぼ目をつむっていたので、どんな器具かわかりませんが、振動と音の様子で
※イメージです
管理人 「・・・・」
院長「大丈夫~?」
管理人「は、はい~」
この作業も振動はあるものの、痛みはありませんでした。
そんなやり取りを数回行い、最後に鼻の穴にこれでもかってぐらいガーゼをつっこまれて終了。
自分の鼻にどんどん入っていくガーゼを見て思わず笑ってしまいまう程です。
院長「明日ガーゼ取れるから、今日だけ我慢してね~」
管理人「はい、ありがとうございました」
術後、しばらく鼻に詰められたガーゼから血がしみでてきましたが、外鼻にもガーゼを付けてテープで止め、その上にマスクをして帰りました。
手術は予想以上に痛みが少なくてホッとしました。麻酔が切れてから痛みだすかなぁと心配しましたが、その後何時間たっても痛みらしい痛みがありませんでした。
痛み止めの薬の効果か?それ以上に腕がいいのかな?と思いました。実際手際良かったもんなぁ。
鼻がガーゼでパンパンなので口呼吸しか出来ず不便でしたが、痛みが全く無かったのですんなり眠れました。口呼吸だと口が乾いて眠れない人は、マスク付けて眠るといいですよ。
この日に処方されたお薬
- シングレア錠10mg
- サイザル錠5mg
- セフジトレンピボキシル錠100mg
- トラネキサム酸錠250mg
- レバミピド錠100mg
- ロキソプロフェン錠60mg
一週間分です。
副鼻腔炎 日帰り手術から1週間
2013/5/11 ガーゼ抜き
手術した翌日。痛みで目が覚めたりすることなく気持ちよく朝を迎えました。
今日は昨日詰め込んだ大量のガーゼを抜くのですが、よく「ガーゼ抜きが痛い」と書いてあるのをネットで見たので少し怯えながら病院へ。
院長「昨日は眠れた?痛みはどう?」
管理人「大丈夫です。眠れました」
院長「良かった。じゃ、ガーゼ抜くね」
相変わらずあっさりだ。そういうと、手際よくスポスポとガーゼを鼻から抜いていきます。恐れていたガーゼ抜きはまったく痛みがありませんでした(笑)
院長 「術後一ヶ月来れるだけ来てね」
管理人 「はい」
最初の一週間は毎日通い、通院中の処置されることは以下の3つでした。
- 鼻の奥の膿を吸う作業
- 鼻洗浄
- ネブライザー
この日に処方されたお薬
- シングレア錠10mg
- サイザル錠5mg
- セフジトレンピボキシル錠100mg
- ムコトロン錠250mg
一週間分です
- 毎朝起きると大量の血の混じった膿が出ます。びっくりするぐらい(笑)これは日を追う事に量が少なくなっていきました。
- 手術前は慢性的に鼻が詰まっていましたが(片方or両方)、手術後はほんと短い時間ですが、左右の鼻の穴が通るようになりました。
- 飲んでいる薬の影響か便がやわらかい・・と言うより水っぽい。
副鼻腔炎 手術後 1周間~2週間
2013/5/24 久しぶりの診察
来週から出張になったのと、薬が今日で切れる事もあり、4日ぶりに診察を受けました。
院長「どう?鼻通るようになった?」
管理人「はい。だいぶ通るようになりました」
院長「良かったね」
今日も同じ様に局所療法(膿の吸引や鼻洗浄をしてネブライザー)を受けました。
この日に処方されたお薬
- シングレア錠10mg
- ザイザル錠5mg
- ムコトロン錠250mg
- クラリスロマイシン錠200mg
出張なので二週間分出してもらいました。
- 毎朝出ていた血の混じった膿が相当減った。
- 左右の鼻が通る時間が長くなった。
- 匂いが前に比べ相当わかるようになった。
- 味がわからない事が無くなった。(実はこれが一番嬉しい)
- 便は相変わらず水っぽい。
副鼻腔炎 手術後 3週間
2013/6/4
手術してから3週間。出張中も鼻の状態はすこぶる快調でした。約10日ぶりの診察です。
院長「だいぶ良くなったね」
管理人「はい、ありがとうございます。・・後どれくらいの頻度で通院すればいいですか?」
院長「良くはなってるけど、術後一ヶ月は来れるだけ来てね」
管理人「わかりました」
ガチで治そうと思っているので、言われた通りに通えるだけ通おうと思います。前回多めに薬を出してもらったので今回はお薬なしです。
- 朝の鼻うがいで血の混じった膿は出なくなった(黄色いのはまだ出ます)
- 毎日両方の鼻が通るようになった
- 嗅覚、味覚ともにバッチリに
- 相変わらず水っぽい(完全に薬の影響だよね?今度聞いてみよう)
副鼻腔炎 手術後 1ヶ月半
2013/6/26
手術してから1ヶ月半経ちました。3週間ぶりの診察です。処方された薬が切れる前に行きたかったのですが、都合が合わず切らしてから三日後の診察になりました。
院長「どう?」
管理人「はい。調子いいです。」
鼻腔内を診てもらい・・
院長「そうだね。だいぶ良いね」
管理人「でも、薬が切れてから二日目からくしゃみが出ちゃって・・」
院長「アレルギーの薬が切れたからだね。それだけ出しておくよ」
術後1ヶ月以上経過したので、どれぐらいの頻度で通えばいいか聞いてみたところ、今回処方した薬が切れる頃に来てくれとのこと。処方されたのがアレルギーの薬だけというのはもう完治が近いのかも?
この日処方された薬
シングレア錠10mg
ザイザル錠5mg
また2週間以上の出張があると伝えたため、3週間分のお薬を出してもらいました。
- 朝の鼻うがいで黄色い鼻汁が出なくなった
- 鼻が詰まるということがほとんど無いです。たま~に詰まることもありますが、知らないうちに解消してます。
- 鼻呼吸が出来ると運動も楽しいですね
ずっと軟便だったのが気になっていましたが、耳鼻科に置いてあったパンフレットに
とあったので、安心したわん。
副鼻腔炎 手術後 3~5ヶ月
術後3ヶ月経過
鼻の調子は相変わらず調子がいいです。
管理人はアレルギー性副鼻腔炎なので、アレルゲンであるスギ花粉のない夏場は鼻の症状が良くなります。だからといって薬が切れても病院に行かない事はせず、しっかり薬が切れる前に再診してきました。
2013/8/19 診察
しかしこの日は、お盆休み明けの影響かものすごく混んでおり、予約した時間より遅れての診察に。忙しそうだし・・しかたないですね。
この日も鼻内洗浄と薬液吸入をおこない終了です。また長期出張になる事を伝え、お薬を多めに出してもらいました。
この日処方された薬
シングレア錠10mg
ザイザル錠5mg
黄色い膿性の鼻水はまったく見なくなりました。花粉も無いので外出で鼻が酷くなることはありません。
たまに、ほこりがすごいとアレルギー反応で鼻が詰まりますが、アレルギーの薬を飲み続けてる影響か少し時間が経てば治まります。アレルギー反応が出ても軽いんだなって実感中。
管理人のようにアレルギー性の副鼻腔炎の方は、アレルゲンに近づかないように気をつけないといけませんからね。・・厄介ですねアレルギーって。
術後5ヶ月経過
10月の半ば頃に風邪をひいてしまい、その時の鼻水は黄色い鼻水でした。「まさか、また副鼻腔炎に!?」と心配。多くの副鼻腔炎の原因は風邪からだからです。「やっと調子よく生活しているのに、また蓄膿症になってたまるかい!」という気持ちでしっかり休み、長引かせずに治しました。
手術してから5ヶ月経ち、正直「もう治ったんじゃ無いの?」と思う日々が続いています。そもそも、「副鼻腔炎(蓄膿症)って何を判断に「治る」という結論になるのだろう?」
2013/10/30 診察
院長「調子どう?」
管理人「調子いいです。」
(鼻を診てもらい)
院長「うん。いいね。」
管理人「あ、先生。この副鼻腔炎って何をもって治ったと判断すればいいですか?」
院長「副鼻腔炎自体は手術して、術後治療を3ヶ月間おこなえば大体良くはなるけど、管理人さんの場合はアレルギー性副鼻腔炎だからもう少し時間かかるよ。」
(相変わらず忙しそうなので具体的な話は聴けず・・)
管理人「そうですか・・ありがとうございます」
この日処方された薬
シングレア錠10mg
ザイザル錠5mg
いつものやつです。
例年に比べると、鼻のトラブルは相当なくなりました。「においがわからない」と「味がしない」というストレスを最近経験してません。
毎日アレルギーの薬を飲んでいるからでしょうね。当初は毎日薬を飲むことに抵抗がありましたが、5ヶ月も経てば習慣化します(笑)
副鼻腔炎 手術後 8ヶ月
2014/1/14 診察
新しい年になりました。
薬がなくなるので今年最初の耳鼻科へいきました。相変わらず混んでます。
院長「久しぶりだね」
管理人「そうですね。今年もよろしくお願いします。」
院長「どう、調子は?」
管理人「好調です。」
院長「今回も同じお薬(アレルギーの薬)出しとくからね」
来月あたりから本格的にくるであろうスギ花粉にそなえておかないと酷い目にあいます。
花粉の時期は、鼻が通る日のほうが少なりますから。
しか~し、自分のアレルゲンが何かわかれば対策も取れます。今までの管理人ではないのですよ。
この日処方された薬
シングレア錠10mg
ザイザル錠5mg
また、御世話になります。